日本とその他のチームを簡単に紹介

日本とその他のチームを簡単に紹介

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リオデジャネイロオリンピック最終予選(OQT)男子大会開催まであと1日!
そこで今回は、日本を含む残りの5チームを簡単に紹介します。

カナダ(FIVBランク 10位)

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photo by fivb

北中米予選決勝でキューバに敗れてOQTへ。
昨年のワールドカップでは5勝6敗で7位でした。
攻撃の中心はオポジットの#12シュミットですが、筆者の注目選手はミドルの#6ダフ(写真)です。
本数こそ少ないものの、高さのあるパンチの利いたクイックが魅力で、決定率もとても高いです。

オーストラリア(FIVBランク 13位)

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アジアではイランに次ぐランキングを持つオーストラリア。
ワールドカップの成績は4勝7敗の9位。
日本には敗れましたが、イラン相手にはストレートで勝利しています。
エースはオポジットの#6エドガー。
しかし、筆者は控えオポジット、#17キャロル(写真)の方を推します。
僕は彼の所属先であるベルリンで試合をみたのですが、
その時の苦しい場面で2弾トスを何度も決める姿がめちゃくちゃかっこよかったです。

日本(FIVBランク 14位 )

JapansMasashiKuriyamaattacks
photo by fivb

ワールドカップでの#11石川・#8柳田(背番号変わりました)両選手を中心とした活躍で、
人気・実力ともに復活を果たした日本男子チーム。
今大会でも攻めのサーブで試合の主導権を握り、オリンピックの切符をつかんでほしいです。
ワールドカップからメンバーの変更があり、高橋・鈴木・阿部・八子・浅野に代わり、
福澤・富松・栗山・関田・傳田が選ばれました。
その中で筆者が注目するのが#7栗山選手(写真)。所属先のサントリーでは主にウィングスパイカーですが、
今大会では、サーブレシーブもできる控えオポジットとして召集されています。
何が注目かというと、彼は筆者と同じ佐賀県出身なのです。
ぜひ栗山選手には少しでもテレビに映ってもらって、佐賀県民あるいは全国の佐賀県出身者に感動を届けていただきたいと思います。
もちろん、いしやなぎの活躍も期待しています。

中国(FIVBランク 19位)

China's Qingyao Dai attacks Slovakian defence
photo by fivb

アジア内4位でOQTへ駒を進めてきた中国。
正直、筆者はあまり中国の試合を見ていないので、詳しいことはわからないのですが、
スコアラーはオポジットの#14チンヤオ。
女子同様に高さがあり、勢いに乗せてしまうと危険です。

ベネズエラ(FIVBランク 20位)

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photo by fivb

南米予選でアルゼンチンに敗れて最終予選へ。
ワールドカップでは1勝しかできずに11位。
キャプテンの#10ピネルアを中心にひとつでも多くの勝ち星をつかみたいところでしょうが、
今大会も彼らにとっては厳しい戦いとなるでしょう。

 

 

その他大会に関する情報は下記のページから

2016リオ五輪 バレーボール世界最終予選 – フジテレビ

2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選|TBSテレビ

Men’s World Olympiqc Qualification Tournament – Japan(英語)

フジテレビのページでは日本戦以外の試合をネットで観戦することができるので、
この機会にぜひ海外勢同士の試合も見てみてください!

ニッポン!チャチャチャ!

男子OQT、注目チームを勝手にプレビュー③

イラン(FIVBランク 8位)

IranIslamicRepublicofM1WOQT16
Photo by FIVB

2011年以降、1軍で臨んだアジア大会はすべて優勝し、名実ともにアジアナンバーワンのチーム、イラン。
昨年のワールドカップではあまり調子が振るわず、日本よりも低い8位に。(ただし日本との直接対決には勝利)
しかし、今回の最終予選から名将ロサノ新監督を招聘し、直前の交流試合でもフランスとポーランドを相手に互角の戦いをするなど、OQTに向けて調子を上げてきている。

好セッター・マルーフを中心に、ブロックに的を絞らせない多彩な攻撃を仕掛ける。
イランの選手たちはとても感情表現が豊かで、フランスと同じく応援したくなるような楽しいチームだ。
オーストラリアに敗れた4年前の雪辱を果たし、ぜひともオリンピック初出場を決めてほしい。
もちろん日本チームも一緒に。

予想スタメン

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注目選手

#6 セイエドモハンマド・ムーサビ=エラーギー(سید محمد موسوی عراقی‎‎)

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photo by fivb

1987年8月22日生(28歳)
身長: 203cm
最高到達点: 362cm
ポジション: ミドルブロッカー
所属クラブ: Sarmayeh Bank Tehran(イラン)

ロシアのムセルスキーやブラジルのルーカスのように、試合の主役になれるミドルブロッカー。
クイックの決定率がとても高く、ややネットから離れた位置から、いわゆる「ファーストテンポ」の、高く力強いスパイクを放つ。
また守備では、鋭い洞察力と素早い動きで、ブロックを量産する。
少々喧嘩っ早いところが玉にきずであるが、今大会でも大活躍してくれることは間違いない。

#5 ファルハド・ガエミ(فرهاد قائمی)

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photo by fivb

1989年8月28日生(26歳)
身長: 197cm
最高到達点: 355cm
ポジション: ウィングスパイカー
所属クラブ: Paykan Tehran(イラン)

日本では珍しい、左利きのウィングスパイカー。
彼の特徴は、なんといってもサーブ、というよりサーブ時の独特の「構え」。
僕はこの「構え」が大好きである笑。
一時期はこのサーブでエースを量産していたが、最近はやや停滞気味。
「構え」からのビッグサーブの復活に期待である。

イランは選手だけでなく、サポーターもとても熱い。
「イーラン!イーラン!」

男子OQT、注目チームを勝手にプレビュー②

フランス(FIVBランク10位)

TeamFrance
Photo by FIVB

昨年のワールドリーグとヨーロッパ選手権を制し、今もっとも波に乗っているのがチームフランス。
その勢いでヨーロッパ予選を1位で通過し、いち早くオリンピックへの切符をつかむかと思われたが、惜しくも決勝でロシアに敗れ、2位で最終予選へ。

ややクセのある選手が多く、フランスでは「チーム・ヤブー」(”They fuck all team” という意味らしい笑)の愛称で親しまれている。
一見ハデに見えるが、彼らの強さの基盤となっているのは、その固いディフェンス力。
堅実なレシーブ・ブロックから、オポジットのルジエとウィングスパイカーのンガペットを中心に、シンプルに攻める。しかしンガペット個人は非常にトリッキーである笑。

チーム仲がとても良く、彼らのバレーボールは見ていてとても楽しい。

予想スタメン

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注目選手

#6 バンジャマン・トニウッティ(Benjamin Toniutti)

SettingfromFrancescaptainBenjaminToniutti
photo by fivb

1989年10月30日生(26歳)
身長: 183cm
最高到達点: 320cm
ポジション: セッター
所属クラブ: Zaksa Kędzierzyn-Koźle(ポーランド)

身長183cmと日本人並みの高さだが、今や世界ナンバーワンセッターの呼び声も高いフランスの司令塔。
状況判断に優れ、特にクイック、パイプといった真ん中からの攻撃の使い方がとてもうまい。
もちろんトスの質も高く、アタッカーが打ちやすいように、フワッとしている。
小柄だが、サーブは基本的にジャンプサーブでガンガン攻める。
ぜひ日本人のお手本にしてほしいセッターである。

#7 ケバン・ティリ(Kévin Tillie)

KevinTilliecelebratesasFrancequalifiedtothesemifinaldespitethedefeat
photo by fivb

1990年11月2日生(25歳)
身長: 200cm
最高到達点: 345cm
ポジション: ウィングスパイカー
所属クラブ: Zaksa Kędzierzyn-Koźle(ポーランド)

僕がフランスサイド陣の中で推しているのが、ワールドリーグMVPのンガペットではなく、欧州選手権MVPのルジエでもなく、3番手のティリだ。
フランス代表現監督、ロラン・ティリの次男である。(ちなみに3兄弟で、長男と三男はバスケット選手)
正直に言えば、彼はオフェンス・ディフェンスの両方において、対角のンガペットには劣っている。
しかし、非常にミスが少なく、直接点数には関わらない場面での貢献が多い印象を受ける。
また、打数自体はそれほど多くはないが、大事な場面でしっかりと得点を決めることができる。

そして何より人がいい笑

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ティリと筆者➀
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その②

ヤブー!ヤブー!ヤブー!!

 

男子OQT、注目チームを勝手にプレビュー①

女子大会に続き、来週末からは男子のオリンピック最終予選が始まります。
日本チームの出場権獲得も期待していますが、
ここでは個人的にオリンピックに行ってほしい海外チームを紹介します。

ポーランド(FIVBランク 2位)

WorldCup2015Poland
Photo by FIVB

 

今年の2月までポーランドにいた(もちろんバレーボール目当て)ので、ポーランドチームには個人的にとても思い入れがあります。
去年のワールドカップではたった1敗だったにも関わらず、セット率の関係で3位となり五輪行きを決めることができませんでした。
その後、ヨーロッパ予選でのドイツとの死闘を制して欧州3位で最終予選進出。
順当にいけば3位以内に入って出場権を獲得できるでしょうが、因縁の相手・オーストラリアもいますし、油断はできません。
国名はポーランド語で”Polska”(ポルスカ)といいます。「ポルスカ!(チャチャチャ!)」と応援しましょう。

予想スタメン

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photo by fivb

注目選手

#6 バルトシュ・クレク(Bartosz Kurek)

PolishstarBartoszKurekraisesthearmesforcheering
photo by fivb

1988年8月29日生(27歳)
身長: 205cm
最高到達点: 352cm
ポジション: オポジット
所属クラブ: Asseco Resovia Rzeszów(ポーランド) → JT サンダース

2014世界選手権優勝の立役者ヴラズウィの後継者として得点を量産するポーランドの主砲。
もともとはウィングスパイカーとして、ワールドリーグでMVPを取るほどの実力者でしたが、オポジットとしてもその能力をいかんなく発揮しています。(むしろOPの方が向いてる?)
ポーランドの運命は彼の右腕にかかっていると言っても過言ではありません。
来シーズンから日本のJTサンダースでプレーすることが決まったので、これからより日本人になじみ深い選手になることでしょう。

#17 パヴェウ・ザトルスキ(Paweł Zatorski)

PawelZatorskiofPolandreceives
photo by fivb

1990年6月21日生(25歳)
身長: 184cm
最高到達点: 328cm
ポジション: リベロ
所属クラブ: Zaksa Kędzierzyn-Koźle(ポーランド)

ポーランドチームをバックから支える守護神。
監督がアンティガになってから、イグナチャクから代表正リベロの座を引き継ぎました。
彼の特徴は、その運動量。縦横無尽にコートを駆け回ります。
またチームのムードメーカーとしての役割も果たし、常に仲間とのコミュニケーションを絶やしません。
ちなみに彼のクラブ名は「ザクサ ケンジェジンコジレ」と読みます笑。

ちなみに彼とはポーランドにて、
“Do zobaczenia w Japonii!”(「日本でまた会おう!」)
と話したので、今度の大会でまた会えたらいいなと思います。

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ザトルスキ選手と筆者

というわけで、
ポルスカ!(チャチャチャ!)