悲劇の世代?!

LisinaconjumptospikeforSerbia111Photo by FIVB

 ワールドリーグ2016が、セルビアの(モンテネグロ独立後)初優勝で幕を閉じました。

決勝戦のレビューについてはこちらのブログで
Stay Foolish  2016ワールドリーグ決勝、セルビア-ブラジルのレビュー

MVPはWSのイボビッチでした。
個人的にはMBのリシナツ(写真)に取ってほしかったです。
リシナツは今大会、ベストスコアラー7位(MBでは1位、イボビッチは11位)、ベストブロッカー5位、ベストサーバー2位の活躍でしたが、やはりMBがMVPを取ることは難しいようです。

優勝したセルビアチームですが、残念ながら今年のリオ五輪には出場しません。
大陸間の平等やらなんやら言ってメキシコみたいなチームを五輪に送るよりも、純粋に強いチームを多く出場させて上げた方が大会としても面白いと思うのは僕だけではないはず。

さて、話は変わりますが、皆さんは「1992年生まれの悲劇」という言葉をご存知でしょうか?

【悲惨】1992年生まれの悲劇とは

簡単に言えば、92年生まれ(正確には92年4月2日~93年4月1日生まれ)は、小・中学生の時がゆとり教育全盛期だったり、東日本大震災で高校の卒業式と大学の入学式が中止になったり、甲子園では1,2年生が中心的に活躍しちゃったりと何かと不憫なこの世代のことを表した言葉です。
日本の選手でいえば、サントリーの柳田や豊田合成の山田がちょうどこの世代に当たります。

しかし、今年のワールドリーグ2016においても、この世代の不作感が垣間見えました。

この世代は今23、4歳で、既にチームの中心を担う選手が数多くいてもおかしくない年代です。
しかし、ワールドリーグ2016・グループ1の12か国・全登録選手252人中、92年世代は

わずかに6人

ギリギリ1チーム組める人数・・・(笑)

ちなみにこの世代の前後、91年世代は22人、93年世代は21人でした。
前後が優秀すぎる!

ただ人数は少ない92年世代ですが、ポジションのバランスはなかなかでけっこうきれいにチーム出来ました

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WSの2人なんかは、なかなかバランスよいです。
ただ問題なのがセッター。
イランのザルチョーブ(本当にこう読むかは不明)は、プロフィール上のポジションが”Unknown”で、登録されてるだけで試合に一回もでてないので、消去法で勝手にセッターにしました笑。
ただ身長が190cmとそれほど高くないので、案外あり得るかもしれません。

参考に前後世代の選抜メンバーを見てみましょう。

91年世代

myboard 91

 

93年世代

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91年世代ヤバいですね(笑)。(ちなみにこの7人の内4人は早生まれだったりする)
特にオポジットなんかは、イタリアのベットーリとイランのガフールも控えてます。

93年世代は数はいるものの、ポジションが偏り、特にミドルの不足が否めませんでした。
オコリッチが代表でピンサじゃなくてミドルでプレーしてるの見たことない笑。

あと、この辺の世代はセルビアの世代であると再認識いたしました。

グループ2まで含めると、また違ってくるでしょう。
とにかく、五輪後の本格的な世代交代で、92年組が少しでも増えてくれることを願います。
同い年なので。

 

 

 

 

東日本インカレ観戦

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先週末、東日本インカレ観戦のため墨田区総合体育館へ行ってきました。
僕が行ったのは最終日で、スケジュールの都合上、男子3位決定戦(フル)と男女決勝(一部)のみ見ました。
女子3決は見れず。

まず驚いたのが、会場前に長蛇の列ができていました。
NEXT4がいなくてもこれだけお客さんが集まるところを見ると、バレー人気の本物であることを感じます。
そして相変わらず若い女性客が多かったです。
僕みたいに野郎ひとりというのは皆無に近かったです笑

各試合のスタメンは下記リンクを参照してください
東日本大学選手権・4日目(最終日)3位決定戦・決勝戦  1000万人都市の片隅から

男子3決:東海大学 – 中央大学 1 – 3 (25-23, 19-25, 21-25, 26-28)

1セット目は点差は拮抗していたものの、全体として東海大が主導権を握っていました。
特にセッターの差が目立ちました。
東海大の龍(3年、東福岡高出身)は、ミドルを効果的に使えていて、佐藤(3弘前工)のクイックなんかは抜群の決定率でした。
一方の中央大のセッター柳田(2東洋)は、アタッカーに気持ちよく打たせてあげれていなかったです。

2セット目途中から、中大はセッターを山下(3東海大四)にチェンジ。
彼のトスも序盤は振るいませんでしたが、徐々にトスに高さが出始めて、(特にミドルの)アタック決定率が上昇。
逆に東海大はスパイクミスが目立ち失速。

その後は中央大ペース。
第4セットは東海大がリードする場面がありましたが、武智(3星城)のスーパーレシーブが飛び出すなどして盛り上がった中央大がそのままセットをもぎ取り試合終了。

女子3決:日体大3-1東海大(27-25 19-25 25-23 25-21)

女子決勝:筑波大0-3東北福祉大(22-25 27-29 19-25)

女子決勝は2セット目中盤から観戦。
東北福祉大学がとても素晴らしかったです。
ミドルがしっかりとファーストテンポで高い打点から打っていたし、守備がとても固かったです。
特にリベロの存在感が半端なかったです。
またネット際に返ってきたボールやサーブレシーブをそのままトスにしたりするなど、発想が自由で見ていてとても面白いチームでした。

男子決勝:早稲田大1-3日本体育大(21-25 32-30 20-25 20-25)

こちらは更に短く1セット目途中までしか見れませんでした。
日体大はスタメン7人中3人が1年生というフレッシュなメンバー構成でしたが、強かったです。
一方の早稲田はスパイカーの火力不足感が否めない印象でした。

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以上!